本は知識の宝庫。子どもにとって五感を刺激し脳の発達をうながす大切なツール!
デジタルは「紙の本」に比べて記憶に定着しにくいという研究結果が脳科学者から相次いで発表されているように…
最近の研究では「紙の本」が脳にもたらす効果と教育の「デジタル化」の問題点が指摘されています。
手で触れページをめくり、鼻で紙とインクのにおいを感じ、目で見て、声に出して読み、耳で聞く…
それこそが「紙の本」の醍醐味です!
今こそ「紙の本」「読み聞かせ」「読書」の重要性について考えてみませんか。
こちらの記事は、読み聞かせの体験談とともに…
有識者の方たちの意見から脳科学・心理学をまじえながら自身の見解を述べている部分もあります
興味のないことは読み飛ばしていただけると幸いです
紙の本を読む習慣を身につける【体験談】
私もムスメも本が好き!!
そもそも私が好きだったから、ムスメも好きになったのかもしれません。
子育てで私が一番やって良かったなと思うのは、ムスメに「本を読む習慣」を身につけさせたこと。
「本は良いよ!知は力なり…って言ってね。知らないってことは怖いんだよ」なんて言い続けて…
ムスメの3才の誕生日…ムスメ名義の「図書館の貸し出しカード」をプレゼント!
よく分かってなかったかもしれないけど…社会の仕組みを教えた、はじめの一歩!!
『読書』は言うまでもなく語彙力を高めるのはもちろんですが、想像力も養うことができる。
現代社会ではデジタル化の波が押し寄せ、本もタブレット端末、学校の授業もタブレット端末を使うようになってきました。
それはそれで必要で仕方のないことなのかもしれませんが…
でも…でもですよ。
だからこそ五感を刺激する「紙の本」の重要性を訴えたいのです!!
紙の本を読む環境を整える【体験談】
これからの世の中、コンピュータを使いこなす能力は重要です。
子どもというのは好奇心旺盛。電子機器などには大人より目を輝かせて興味を持つもの。
ましてやゲームは誰もが夢中になるでしょう!
そういう私も例外ではありませんでした。
もちろんゲームもやっていましたが、ルールを決められ、きちんと母親に管理されていたものです。
幼少期は活字の本より漫画・テレビが大好き。
あまりに集中しすぎるため、実家には「ノーテレビ・デー」なるものが存在したくらいです(笑)
そんな私が本を読むようになり本が好きになったのは、母親が「本を読む環境」を与えてくれたから。
ダイニングとリビングの間に勉強机、そこには「本のスペース」がありました。
そして、必ず年齢にあった『百科事典・図鑑のシリーズ』が揃っており、
何だか知らないうちに、いろんな本が増えていく…部屋ではない「本のスペース」の存在。
「読みなさい」と言われたことは一度もありません…
まんまと母の思惑どおり、いつしか本が好きになっていました!
『百科事典・図鑑のシリーズ』など決して安くはない…
母は、父に内緒で内職で稼いだお金で購入してくれていたようです。
大人になって知ることは多い…
いろんな種をまいてくれた母…「本を読む環境」を整えてくれたことに感謝です!
紙の本で読み聞かせをオススメする理由
ムスメが10歳になるまで絵本の読み聞かせを続けました。
物心つく前から、公園デビューならぬ図書館デビューです。夏は涼しくて快適!
図書館では10冊まで借りることができるので、毎回10冊…
1日に何度も読み聞かせ、寝る前も読み聞かせを続けました。
気に入った絵本や私が良いと思った絵本は、本屋へ行って購入。
おでかけは、もっぱら本屋さんです。
今でも「お出かけ」といえば「本屋さん」…本屋はアミューズメントパークのように楽しいのです!!
図書館行きたい!
本屋さん行きたい!!
幼いころから本に触れる環境を作ってやると自然と本が好きになるのでは…
絵本の紹介本から、気に入った本を選んで買ったりするのもおススメ。
私が愛読していた本『絵本ナビ事務局 幸せの絵本(大人も子どももハッピーにしてくれる絵本100選) /金柿秀幸 編』(発行年 2004年)
こういった紹介本を読むだけでも楽しいです!!
幼稚園の頃は、母親なら誰でも「○○ちゃん、読み書き早いね。もう読めるの?!」みたいに、心の中で焦ってしまうもの。
だけど、「十人十色」…小さいほど発達の差は大きいのは当たり前。
4月生まれと3月生まれ…1年も違うんです。そんなことは気にしない。
子どもの成長を信じて一緒に楽しむこと。
母親が楽しそうにしていると子どもは楽しいのですから…
「絵本の読み聞かせ」は親子で触れ合う楽しい経験!!
子どもが小さいころは手がかかり、しんどい時も当然あります。
それでも、気づくとあっという間に大きくなってしまうもの…
10歳まで読み聞かせ…ムスメは10歳を過ぎても「読んで~」と言っていました。
いつまでも続くわけではない貴重な時間です。
子どもをひざに座らせて…
子どもが気のすむまで読み聞かせてあげましょう!
親子で幸せホルモン(オキシトシン)分泌しまくりです!!
『愛着』という概念…特定の他者や対象との情緒的な結びつきのことをいう
子どもへの情緒的な関わりの重要性を示した実験…
ハーロウの「アカゲザルの子どもで行った代理母の実験(1958)」参照(要約)
- 赤ちゃんザルに「2つの異なる代理母親人形」を与える
- ひとつは「針金で作った授乳ができる人形」もうひとつは「授乳はできないが柔らかな素材で作った人形」
【実験の結果】
- お腹のすいた時だけ「針金で作った授乳ができる人形」にしがみつく
- 驚きや恐怖を感じるときは「柔らかな素材で作った人形」
- 赤ちゃんザルは授乳できないが「柔らかな素材で作った人形」に長い時間しがみついていた
- ついには「柔らかな人形」にしがみつきながら「針金の人形」から授乳だけをうける行動をとった
子どもの心身の発達には、たんに栄養補給だけでなく身体的接触や情緒的な関わりが必要不可欠ということ!
引用・参考元:放送大学『人格心理学’15』大山泰宏 著
「アカゲザルの子どもで行った代理母の実験(1958)」引用・参考元
※ こちらは放送大学の「人格心理学」の授業で実際に使用されるテキストです。
読み聞かせは、親子のコミュニケーションとして愛情を伝えることができ情緒も安定し…
そうして「自己肯定感」や「聞く力」が育ちます。
語彙力や学力の向上も大切ですが、「自己肯定感」が育つことは何より尊いもの。
そんな幸せな時間を絵本と共に過ごしませんか。
1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ↑こちらのサイトから絵本の試し読みができます
「紙の本」で読書のススメ
文部科学省でも2021年『子供の読書キャンペーン』と題し、読み聞かせや読書活動を推進しています。
デジタルは紙に比べて記憶に定着しにくいという研究結果が脳科学者から相次いで発表されていることから…
教育現場では「デジタルは紙の補助的な教材とするのが望ましい」という見解も示されています。
「デジタルは紙に比べて記憶に定着しにくい」ことを深く理解するために…
私の言葉より
権威性の高い内容で
納得したい方のために
紹介しています!
『言語脳科学』の第一人者である酒井 邦嘉 氏(日本の脳生理学者、東京大学教授、理学博士)が「デジタル」なのか「紙」なのか…
その問いに学究的な視点から真摯に答えている著書を紹介!
より説得力をますためにビジュアルとしての単なるご紹介です
さまざまな有識者の方が子どもたちの読書習慣について問題提起されているなかで…
私が気になったことは「読む子」と「読まない子」の格差問題。
「格差社会」が叫ばれる中、読書にまで「格差」が生まれている現状…
社会全体が読書離れではないということ!
つまり「読む子」は「読む」…スマホも楽しみ読書も楽しむというのです。
紙の本で読み聞かせのススメ!まとめ
IT業界の幹部や先駆者たちの有名な話に…
自分の子どもには「14歳までデジタル機器を使わせない」「IT機器の利用を制限する学校に入学させている」という矛盾。
彼らは知っているのです!
「紙の本」「読み聞かせ」「読書」の重要性…子どもの環境を作るのは親!
読み聞かせで『脳』力アップ!!
さぁ、今すぐにでも図書館へ…本屋へ行きましょう!!
アナタも、本が読みたくなりませんか。
漫画でも、図鑑でも、雑誌でもいい!お気に入りの1冊を見つけましょう。
本屋は最高のアミューズメントパークですよ(笑)
↓オススメの絵本を紹介しています
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